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ユーコン川カヌーキャンプその5 [ユーコン川ソロキャンカヌー]




レイクラバージュ湖を迷走してからようやく抜け出し希望が見えた。
がしかし・・


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遥か遠くで燃えていたと思っていた山火事がすごいスピードで燃え広がっている。

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ユーコンの流れには逆らえずに山火事方面に嫌でも向かって行く。
この辺りから異様な雰囲気に・・。風が強くなり、波が強くなった。カヌーが傾いて転覆しかける。水がドボドボ入ってきた。バランスを取りながら急いで水を掻き出す。





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ここからは写真どころではなくなりました。

熱い・・!
カヌーからでも燃え広がる山火事の炎を感じる。

風が出るたびジェット機が飛び立つような轟音で山が火事で燃え広がる。
ホントにすっごい轟音だった。

カヌーの操作は波に逆らえず、右往左往しながら前進。

流氷の塊が残っているくらいの川の水・・転覆したら低体温症間違いなし。
突風により川まで燃え広がる巨大な炎に嫌でも突進。
しまいには煙で息が出来なくなるって・・・。


このまま前進はまずいと思い一度カヌーを岸に寄せてロープでカヌーをくくり付けた。
燃え広がっていない森に逃げ込んだものの・・どうしていいかわからない。

ってかここもまずい?
振り返るとユーコン川後方から川を覆うようにしてとてつもない大きさのドス黒い煙が追っかけてきた。
川幅は30メートルも無かったと思う。



・・オワッタ。

あの巨大な煙に包まれたら一酸化炭素中毒は免れられない。
再びダッシュでカヌーに飛び乗った。

後ろでは先ほど逃げ込んだ森が轟音とともに炎に包まれていた。
これは映画のシーンか?!何かのドッキリであって欲しい。心からそう願った。

もう死ぬ気でパドルを漕いだが後方から追いかけてくる巨大なドス黒い煙にあと少しで追いつかれてしまう・・。
そのとき!

僅かだが左前方に砂利の箇所が・・。カヌーから飛び降りた。

記憶は曖昧だけど、砂利にうつ伏せになった。タオルを口に当てて。そして巨大な煙に包まれました。









・・・どれくらいの時間だったのだろう。うつ伏せでタオル越しに口を手で覆ったのが良かったのかはわからないが大量の煙を吸い込まずに済んだようだった。









あたりが徐々に見えてきた。
まだ残り火が所処で発生していた。


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砂利のスペースのおかげで燃やされずにすんだ。


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しかし遠くから森を燃やす轟音が鳴り響いているのが聞こえる。
自分の周りは火は小さくはなったが、時折吹く風で再び炎が舞い上がる。

油断できない状況は確かだった。
そして動けないのも確かだった。


様子を見ながら
砂利の上で炎に怯えながら一夜を明かした。





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その6に続く

















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履歴書の書き方の見本

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の書き方の見本 (2014-06-09 11:26) 

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